奈良県警、健診データ捜査 男児餓死 育児放棄期間特定へ (産経新聞)

 奈良県桜井市の男児餓死事件で、県警が、保護責任者遺棄致死容疑で逮捕した会社員、吉田博(35)と妻のパート従業員、眞朱(26)両容疑者が死亡した長男、智樹ちゃん(5)の育児を放棄(ネグレクト)した期間の特定に向け、乳幼児健診のデータなどを調べていることが6日、捜査関係者への取材で分かった。死亡時の智樹ちゃんの身長は2歳児並みで、育児放棄は逮捕容疑の直近の約2カ月にとどまらず、長期間にわたっていた可能性が強いとみている。

 県警の調べでは、眞朱容疑者らは逮捕時、「今年1月から食事を1日1食程度しか与えていなかった」などと供述。ところが、死亡時の智樹ちゃんの身長は標準より25〜30センチ低い85センチ。厚生労働省が公表している2歳〜2歳半の男児の平均身長(平成12年で87・1センチ)に近かった。

 また、眞朱容疑者は、長女(3)が生まれたころから智樹ちゃんの顔を殴るなどの暴力を振るっていたことを取り調べで認めているほか、1歳6カ月以降の乳幼児健診を、桜井市の催促を拒否して受けさせていなかった。

 このため県警は、智樹ちゃんは眞朱容疑者らの供述よりも長期間、十分な食事を与えられない状態が続き、成長が遅れた可能性が強いと判断。智樹ちゃんが受診した生後10カ月までの乳幼児健診のデータなどを調べ、ネグレクトの期間の特定を急ぐ。

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ユーチューブにバイク暴走映像=知人投稿、運転の男を逮捕−和歌山県警(時事通信)

 インターネット動画投稿サイト「ユーチューブ」などで配信された公道でのオートバイ暴走映像をもとに、和歌山県警交通指導課と県警橋本署は4日、道交法違反(速度超過および通行区分違反)容疑で同県紀の川市貴志川町の会社員岩橋広明容疑者(42)を逮捕した。県警によると、ネット動画解析による最高速度違反の摘発は全国で初めて。
 逮捕容疑は、昨年8月16日午前8時50分ごろ、同県かつらぎ町の国道371号(元高野龍神スカイライン)で大型オートバイを運転し、指定速度時速50キロのところを時速188キロで走行。また、前の車を追い越す際に右側の通行区分を2回はみ出した疑い。
 同署によると、昨年9月「猛スピードで走るバイクの動画がインターネットで流れている」との情報が県警本部に寄せられた。動画にはメーターが時速200キロを超える様子も映っており、動画投稿者を特定したところ、運転者は知人の岩橋容疑者だったことが判明。動画を解析して実際の走行速度を割り出した。 

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小野竹喬展 東京国立近代美術館で2日に開幕(毎日新聞)

 四季折々の自然の風景を詩情豊かに描いた日本画家、小野竹喬(ちっきょう)の作品を紹介する展覧会「生誕120年 小野竹喬展」(主催・東京国立近代美術館、毎日新聞社、NHKなど)の開会式が1日、東京都千代田区の東京国立近代美術館で開かれた。会期は2日〜4月11日。初公開作品11点を含む171点が展示される。

 竹喬は、西洋絵画研究のための渡欧を経験するなどした後、大和絵的な表現へと作風を転換。戦後は日本の自然の風景に目を向け、明るい独自の画風で描き続けた。

 開会式で、加茂川幸夫館長は「作品には、風景の中にある風や空気を切り取り、伝える優しさがある。そうした作風に至るまでの模索や変遷を感じ取ってもらいたい」とあいさつした。午前10時〜午後4時半(金曜は同7時半)で、原則月曜休館。一般1300円、大学生900円、高校生400円。問い合わせは03・5777・8600。

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自民、きょう国会審議復帰へ…世論の批判に配慮(読売新聞)

 自民党が25日にも国会審議に復帰する方針を固めた。

 複数の同党幹部が24日夜、明らかにした。横路衆院議長の不信任決議案や松本剛明議院運営委員長(民主)の解任決議案の提出をきっかけに審議復帰する案が浮上しており、25日朝の党役員連絡会で協議する。

 自民党は、民主党の小沢幹事長の国会招致などを求め、22日から審議を拒否した。しかし、党内で「審議拒否が長期化すれば、世論の批判が強まる」(党幹部)との声が強いことから、復帰方針に転じたようだ。

 一方、民主党の山岡賢次国会対策委員長は24日、国会内で自民党の川崎二郎国対委員長と会談し、同党などが求めている石川知裕衆院議員の辞職勧告決議案の早期採決など6項目の要求を拒否する考えを改めて伝えた。同日の衆院予算委員会理事会では、与党側が小沢氏の国会招致に応じない方針を正式に表明した。

 衆院議院運営委員会理事会は24日、25日の衆院本会議での「高校授業料無償化法案」の審議入りを松本委員長の職権で決めた。

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【25%の危機】(中)新たな負担 いまだ“藪の中”(産経新聞)

 政府が昨年末に発表しようとして、結局は“お蔵入り”となった資料がある。

 家計の負担はどうなるのか−。「2020年の温室効果ガス排出量を1990年比で25%削減する」という鳩山政権の目標を達成した場合の試算で、複数の研究機関や専門家の分析を基に作成された。産経新聞が入手したその資料には、こんな記述がある。

 「実質可処分所得は、どの分析結果でも現状より増加する」

 資料に添付された表をみると、2007年の実質可処分所得は平均483万円。それが20年には497万〜531万円に伸びている。温暖化対策を行わなかった場合は20年に550万〜591万円。対策を行った方が金額は少ないが、所得が増えることだけは同じだ。

 25%削減は国民生活に重大な影響を及ぼす懸念があるが、政府は国民負担の試算を明確にしていない。そんな中で、家計の所得が増えるという試算には、大きな魅力がある。

 だが、公表しようとすると、分析した研究機関だけでなく、政府内からも公表への慎重論が相次いだ。

 「『負担はない』という誤ったメッセージになっている」「詭弁(きべん)だ」…。

 資料は封印された。

 ■お蔵入りの資料

 鳩山政権が掲げる主な温暖化対策は、企業や個人の大きな負担を強いる。

 例えば二酸化炭素(CO2)を排出する石油や石炭などにかかる「地球温暖化対策税」(環境税)や、CO2排出が一定の枠を超えた企業に資金拠出を求める「排出量取引制度」。太陽光など再生可能エネルギーで作った電気を電力会社に買い取らせる「固定価格買取制度」もそうだ。

 ただ、年2兆円の環境省案が示された環境税は、政府税制調査会がこれから検討を本格化させるところ。固定価格買取制度は、経済産業省が議論を始めたばかりだ。

 環境関連政策では、エコカー減税やエコポイント制度などの家計支援策が先行するが、新たな負担がどんどん加わる懸念は払拭(ふっしょく)できない。

 ■恣意的な試算も

 一方、負担に敏感な産業界は、独自のシミュレーションを始めている。環境税創設に伴う電力業界の負担は年4300億円で、排出量取引制度では約5千億〜1兆円。固定価格買取制度の費用は1兆3千億円−。

 電気事業連合会は20年時点での業界への影響をこう試算した。出力が不安定な再生可能エネルギーを大量導入したときに備える送電網の増強には、7兆円もの巨額投資が必要だという。

 電事連は、環境税などの制度設計は「国民全員が公平に負担する制度にすることが重要だ」と訴える。それは電気料金の引き上げを意味し、企業にとっても大幅なコスト増となる。

 そのときどうなるか。エネルギーをたくさん使う素材メーカーなどは人員削減などのリストラが迫られるだろうし、規制の緩やかな途上国などに生産拠点を移し、産業の空洞化が加速する可能性もある。これに対し政府は、太陽電池の生産拡大などを例に挙げ、産業活性化や雇用創出といったプラス効果を主張する。

 小沢鋭仁環境相は、温暖化対策が経済に与える影響について「鳩山政権がやりたいことを本当に応援してくれる」ようなメンバーで再試算すると言うが、日程も人選も固まっていない。

 政府に可処分所得の分析結果を提出した慶応大の野村浩二准教授は「コストとメリットを体系的に考えず、都合のよいものを積み上げていくのは特殊な議論だ。絵に描いたもちになりかねない」と語る。試算が恣意的に行われる懸念は消えない。

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総本山善通寺で稲穂投げ 香川(産経新聞)

 讃岐路に春の訪れを告げる恒例の「稲穂投げ」が香川県善通寺市の総本山善通寺で28日、行われた。無病息災や家内安全、五穀豊穣(ほうじょう)を祈った稲穂などが投げ入れられると、大勢の参拝者らが競うように取り合った。

 僧侶らが五重塔の1、2層部分から、稲穂6千束と3500個の福もちを一斉に投げ落とすと、集まった参拝者らは「福」を手にしようと両手を懸命に伸ばしていた。

 投げられた稲穂は、長さを約30センチにそろえ、割りばしを添え木に白い和紙を巻き付けて1本ずつていねいに仕上げたもの。種もみに交ぜると豊作になると伝えられている。

 境内では、もちつきも行われ、つきたてのもちを買い求める人の列ができていた。

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メディカルツーリズムで「医療ビザ」の発行を(医療介護CBニュース)

 社会医療法人財団董仙会の神野正博理事長は2月20日、日本医療流通改善研究会のシンポジウムでのパネルディスカッションで、観光ビザを使って健診などに訪れた外国人に対し、「すぐに治療をしなければいけない病気があった時に、観光ビザでは対応できなくなる」と指摘。新たに「医療ビザ」を設けるべきとの考えを示した。

 社会医療法人財団董仙会の恵寿総合病院では、全日本病院協会がJTBグループや野村総合研究所と共に経済産業省の「国際メディカルツーリズム調査事業」に参加していることから、中国からの患者を受け入れ、22日に健診を実施した。
 神野氏は、「もし、国がこのような分野に力を入れるならば、ぜひ『医療ビザ』をつくってほしい」と要望。また現在、国内で実施されているメディカルツーリズムの多くが健診であることを指摘。最先端の医療を提供している医療機関もあるため、「時間をかけた治療も、これから国際メディカルツーリズムに入れていかなければいけないかと思う」と述べた。

 これに関して、経産省商務情報政策局の増永明医療・福祉機器産業室長は、「医療ビザ」が必要な場合とその効用などについて「具体(案)を示さなければいけない段階だと思っている」と述べた。その上で、「これを調査する予算も、今のところ頂けそうなので、引き続き調査をした上で、ゆくゆくはモデル実証事業などができればよいと考えている」と語った。


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マッコリ輸入販売会社を起訴=法人税を脱税−東京地検(時事通信)

 韓国の伝統酒「マッコリ」などの輸入販売会社「二東(イードン)ジャパン」(東京都足立区)が法人税約4400万円を脱税したとして、東京地検特捜部は18日、法人税法違反罪でいずれも韓国籍の金孝燮社長(48)と李圭範役員(41)を在宅起訴し、法人としての同社を起訴した。
 起訴状によると、金社長らは架空の宣伝広告費を計上したり、売り上げの一部を除外したりする手口で、2008年5月期までの2年間に法人所得計約1億4800万円を隠し、約4400万円を脱税したとされる。 

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<千葉大生殺害>逮捕もっと早ければ… 知人ら悔しさ訴え(毎日新聞)

 千葉県松戸市で昨年10月、千葉大4年の荻野友花里さん(当時21歳)が殺害され自室が放火された事件で、県警は17日、竪山辰美容疑者(48)を強盗殺人などの容疑で再逮捕した。竪山容疑者はこの事件以外にも女性ばかり4人を殴るなどして現金やキャッシュカードを奪った罪に問われているが、殺害まで至ったケースはない。教員を目指し、大学卒業の目前だった荻野さん。なぜ殺されなければならなかったのか。知人らは口々にやりきれない思いを訴えた。【黒川晋史、斎川瞳、西浦久雄、中川聡子】

 「もう少し早く(容疑者が)捕まっていれば……」。荻野さんがアルバイトをしていた松戸市内の居酒屋店主は悔しがった。

 起訴状によると、竪山容疑者は荻野さん殺害事件が起きる直前の数週間で、県内の女性宅に2回侵入、計3人の顔を殴って現金などを奪ったとされる。この段階で逮捕されていれば、荻野さんは無事だったのではないか、との思いがあるからだ。

 店主によると、荻野さんは大学2年の時に松戸市に転居し、開店間もない居酒屋でバイトを始めた。授業が終わるとジーパンにスニーカー姿で自転車をこいで出勤。週3〜4日、午後6時から午前1時ごろまで、添え物のネギやキャベツを切り、飲み物を作って運んだ。未明に帰宅しても翌朝は授業に出席。バイトもまじめで、高熱を出しても出勤した。店主は「無遅刻無欠勤。客にも人気で抜群の働きぶりだった」と振り返る。

 頭も気だても良かった荻野さん。ただ経済的に楽ではなく、苦学している様子だった。ある日、店主に「私は周りの友人たちと違う」「(兵庫県内の)実家に戻り、家族を助けたい」と打ち明けてきた。「つらい」と涙を見せた時もあったという。それでも夢があった。希望があった。「教員になって農業を教えたいんです」と話していた。

 「開店当初に彼女に手伝ってもらい、本当に感謝している。もう一度戻ってきてほしかった」。店主は天を仰いだ。

 荻野さんが所属していた千葉大園芸学部のゼミは今月、卒業論文の発表会を開いた。指導を担当していた三島孔明助教は「いるべき彼女がいないことを改めて実感した。一生懸命発表していたはずなのに。事件は区切りがついたが、悲しみは変わらない」。同学部キャンパスにいた3年の女子学生(21)は「(荻野さんの)命は何だったのか。事件を忘れず、自分の中で受け止めていきたい」と深刻な表情で話した。

 兵庫県稲美町にある荻野さんの実家では17日、取材の自粛を求める張り紙が玄関に掲示された。親類の男性は「やっと、という気持ちが強い。事件を知った時から『なぜ防げなかったのか』と何度も思った。明るくていい子だったのに……」と厳しい表情で語った。荻野さんの両親は千葉県警を通じ「(逮捕を)早速、友花里に報告致しました。協力してくださった皆さんに心より感謝申し上げます」とのコメントを発表した。

 ◇模範囚が出所直後に

 捜査関係者らによると、竪山容疑者は鹿児島出身。以前は千葉県内に住み、運送会社に勤めながら妻子3人を養っていたこともあった。02年4月に神奈川県内で強盗傷害事件を起こして懲役7年の実刑判決を受けたが、服役中は模範囚だったという。

 昨年9月に刑務所を出所し、東京・日暮里のサウナを生活拠点にしていた。同月下旬から千葉県警に逮捕される昨年11月17日までの2カ月近くの間、ほぼ毎日連泊。支配人は「さわやかで礼儀正しいスポーツマンタイプという印象で、朝会うと『おはようございます』とあいさつしてきた。だいたい朝10時くらいに出て行って、夕方に帰ってきた。ここには就職先を探して長期滞在する人がいるので、その手の人かと思っていた」と振り返る。逮捕後の竪山容疑者の様子を知る県警幹部も「おとなしいし、本当にちゃんとしている印象」と話す。

 ただ捜査関係者によると、竪山容疑者は県警の調べに「金がなかった」「冷たい世間に放り出された」などと供述しているといい、県警は自暴自棄になって強盗を繰り返していた可能性があるとみている。

 ◇「捜査積み重ねたどり着いた」県警捜査1課長

 千葉県警の中村修一捜査1課長は17日午後3時からの会見で「県内各地で悲惨な事件が相次ぎ、一つ一つ(捜査を)積み重ね、荻野さんの事件にたどり着いた」と振り返った。

 竪山容疑者の動機については「これから解明していきたい」と述べ、再逮捕時の様子については「淡々と供述している」と答えた。「もっと早く逮捕していれば、という声も取材の中で聞いたが」との質問には、一呼吸置いて「容疑者の割り出しが簡単にはいかなかったと思っている」と答えた。

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男が飛びげり、60万円奪う=会社役員、頭などにけが−東京(時事通信)

 18日午後8時5分ごろ、東京都江戸川区東瑞江の路上で、近くに住む会社役員の男性(28)が突然男に飛びげりされ、現金約60万円入りのセカンドバッグを奪われた。男性は頭に擦り傷を負うなど軽傷。警視庁小松川署が強盗傷害事件として、男の行方を追っている。
 同署によると、男性が車で帰宅し、玄関の鍵を開けようとしたところ、男に後方からいきなり飛びげりをされ、もみ合いになった。男性は植木鉢で頭を殴られ、バッグを奪われた。
 盗まれた金は会社の資金で、日ごろからバッグに入れて持ち歩いていた。
 男は25歳ぐらいで、身長約170センチ、中肉で黒色のジャンパーとズボンに、白いマスクを着用。一言もしゃべらなかったという。 

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